田中あきよ通信 No.16 2025年4月作成 ごあいさつ 2025年を迎え初めてのごあいさつとなりましたが、昨年に引き続き皆さまからのご厚情をいただいておりますことに心から感謝申し上げます。 今年は、2期目の議員活動の折り返しとなり、あらためて初心を忘れず「生きづらさゼロの西宮」をめざして取り組んでまいります。引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。 CONTENTS 1. 2024年9月議会一般質問 ・健康保険証について ・西宮市総合福祉センターのトイレの課題 2. 2025年3月議会代表質問 ・住環境・自然環境 ・子ども・教育 ・福祉・健康・共生 ・環境・都市基盤 3. 2025年度の当初予算の否決?! 4. 議会から市職員の給与表の修正案が提出され可決 5. 議員定数が41人から40人へ一人削減 Topics ・西宮市100周年を迎えました ・工事中の中央運動公園の遺跡から土器が! ① 2024年9月議会の一般質問(5問のうち2問を掲載) 全ての一般質問の様子はQRコードから動画でご覧ください。(紙面にQRコードを掲載) ●健康保険証について 【質問】 マイナ保険証がなくても現在の健康保険証は有効期限まで利用可能。有効期限後は「資格確認書」が送付されてくるので引き続き保険診療を受けることができる。マイナ保険証をお持ちの方には「資格情報のお知らせ」も届き、マイナ保険証の利用で不具合発生時は「資格情報のお知ら」と一緒に提示することで受診可能である。確実な広報を求めるがどうか? ※「マイナ保険証」とは…健康保険証として利用できるように登録したマイナンバーカード 【市の答弁】 マイナ保険証の利用登録をした方、していない方にも正しい情報の下で保険診療を受けていただけるよう、周知広報に取り組む。 【質問】 マイナンバーカードの健康保険証利用登録は任意であり、その解除も資格確認書の申請を条件に可能となる。健康保険証をマイナンバーカードから解除し切り離したい方への窓口対応は︖ 【市の答弁】 できるだけ速やかに対応する。 【現在の対応】 令和6年10月30日より市役所等の窓口、郵送で解除申請を受付開始。詳しくは市のホームページに掲載されています。 ●西宮市総合福祉センターのトイレの課題 【質問】 障害のある方が利用されることが多い総合福祉センター1階のトイレには大人用介護ベッドのユニバーサルシートがなく、障害のある利用者は更衣室を代用している。近年、多目的トイレにはユニバーサルシートが普及し、外出の自由を守るために必要不可欠なものと認識されてい。また、一部は和式が残り、臭いの問題もある。改修には費用がかかるが、「共生のまちづくり」を進める西宮市であれば、早急にトイレの改修の必要があると考えるがいかがか? ※「ユニバーサルシート」とは…大人でもおむつ替えができるベッド 【市の答弁】 トイレの課題については、大幅なレイアウト変更やレイアウト変更に伴う給排水管の移設などを要するため、直ちに改修工事を実施することは困難である。このため、合理的配慮の趣旨も鑑み、必要に応じ、総合福祉センター内の更衣室に設置されているベッドを御利用いただくなどの対応を行っている。 ② 2025年3月議会の代表質問 2025年3月議会では、会派を代表し市長の施政方針に対する代表質問を行いました。(持ち時間は90分) 全ての代表質問の様子はQRコードから動画でご覧ください。(紙面にQRコードを掲載) 以下は各質問について概要をまとめております。 住環境・自然環境に対する意見 ●リゾ鳴尾浜跡地利用 令和2年11月に閉館したリゾ鳴尾浜の跡地活用について、民間委託による公園整備が予定されているとのことだが、地域の方はもちろん、障害のある方など公園利用に困難がある方の意見を聴く場を設けることが大切である。 子ども・教育に対する意見 ●こども家庭センター 児童福祉法及び母子保健法の改正により、「こども家庭センター」を設置。妊婦の時から切れ目のない一体的な相談や支援の体制が整えられることを期待する。 ●児童育成支援拠点 家庭でも学校でもなかなか養育環境が整わない子どもたちに対しての支援。子どもたちは安心して学習や食事などができる場で過ごし、また保護者にも支援が行き届くことが必要である。 ●校内サポートルーム 不登校児童生徒が増える中、校内サポートルームは重要な居場所である。利用条件を緩和し、学習以外の活動も認めるべき。校内サポートルームの利用は「甘え」ではなく、子どもを理解する姿勢が必要であり、教育委員会は共通の理解を促進すべき。 ●部活の民間移行 中学校の部活動の地域移行に対し、子どもや保護者への説明不足を指摘。これまでの部活動の役割や意義を十分に考慮せず検討が進められているのではないかと懸念する。丁寧な情報提供と意見収集を求める。 福祉・健康・共生に対する意見 ●ひきこもり地域支援センター 「ひきこもり支援ステーション」よりもさらに支援の充実を図る『ひきこもり地域支援センター』の設置に期待。それに際して広報強化やNPOとの連携を要望。相談先についても、18歳以下は「こども未来センター」で、19歳以上は「保健所」になる。相談先が変わるのは課題であり、切れ目のない支援体制を求める。 ●重層的支援体制整備事業 重層的支援体制整備事業に関しては、社会福祉協議会への委託に伴う人員増員だけでなく、部局間連携の強化が不可欠。さらに、家族支援の観点から「オープンダイアローグ」や「メリデン版訪問家族支援」の導入を提案。家族が当事者のケアをするのではなく、社会全体で支える支援策の推進をお願いしたい。 ※「オープンダイアローグ」とは…患者やそのご家族、友人、医師、看護師、臨床心理士など関係者がチームで対話を重ねて、状態の改善を目指す支援方法 ※「メリデン版訪問家族支援」とは…当事者のご家族も含めてケアをする訪問型支援の方法 ●病院跡地問題 市立中央病院跡地の売却の契約内容に医療機関誘致の義務づけを含めることを評価。地元からは入院施設を備えた医療機関の継続を望む声が多く、市にはその実現を強く求める。また、高齢者施設不足の課題も依然として解決されておらず、今後のまちづくりにおいて医療・福祉の充実を進めるよう求める。 環境・都市基盤に対する意見 ●下水道の管理 埼玉県八潮市の道路陥没事故を受けて、国は下水道管の緊急点検を要請し、西宮市では道路陥没の可能性が高い箇所はないとのこと。しかし、全国的に下水管の老朽化が課題であり、今後の管理体制の強化が必要。官民連携を検討する一方で、民間に頼り過ぎない技術継承と人材確保が重要である。 ③ 2025年度の当初予算の否決?! 財政が逼迫しているという理由で「人件費」や「新規事業」など当初予算に対して賛成17人対反対23人で否決され、臨時議会で修正案が可決しました。 田中あきよ(市民クラブ)は当初予算に賛成。修正案にも賛成しましたが、どちらにも意見を述べました。 以下、修正案への意見です。 →当局には予算の透明性向上や住民参加推進を求める。修正案での削減項目が市民負担増とならぬよう責任ある対応を要望し、議会としては公正なチェックをおこなうことで市民のお声を反映していく。 ④ 議会から市職員の給料表の修正案が提出され可決(>_<) 職員の給与は労使交渉によって決定されてきましたが、他市より高いとの声があり、これまで一部の会派から強く人件費削減の要望がありました。そのため給与表の改定案が出され、賛成20人対反対20人で同数となり、議長が賛成したことで可決しました。 田中あきよ(市民クラブ)は反対! →これまでの当局の対応が不十分であることは理解できるが、ラスパイレス指数は芦屋市の方が高いというデータもある。労使交渉の結果である給与表の改定を議会が行うと、今後、当局と職員の組合との交渉に支障を来すことを危惧する。職員が議会の顔色を伺うことになりかねず、労働者の権利をないがしろにすることになると反対した。 ※「ラスパイレス指数」とは…国家公務員の給与水準を100とした場合の、地方公務員の給与水準を示す指標 ⑤ 議員定数が41人から40人へ1人削減 別の会派から議員定数削減が提案され、賛成20人対反対20人で同数となり、議長が賛成したことで可決しました。 田中あきよ(市民クラブ)は反対! →議員を減らすことは、市民の声を反映させる機能が低下すること。少数意見や地域ごとの課題を十分に議論できる体制が維持できない。また、市に対するチェック機能が弱まる可能性があることから反対した。 Topics ●西宮市100周年を迎えました︕︕ 2025年4月1日で市制施行から100周年を迎えました。様々なイベントがありますので、ぜひ西宮市の特設ページもご覧ください。(紙面に西宮100周年ロゴマークとご当地キャラのみにゃっことみやたんを掲載)(紙面に西宮市公式HPより西宮市100周年ページURLのQRコードを掲載) ●工事中の中央運動公園の遺跡から土器が︕︕ 建て替えが進んでいる中央運動公園の工事現場から、古墳時代・平安時代・鎌倉時代・室町時代や近世の頃の土器などが多数出土しました。その影響で工事完了が2〜3年遅れることになります。調査費と遅れた工事の費用が大変気になります(>_<) それにしてもきれいなままで姿を現した土器の写真を見ると、古代の人々に思いを馳せてしまいます。(紙面に出土した土器の写真を掲載) 田中あきよ通信No.16の内容は以上です。 日頃の活動や「田中あきよ通信」のバックナンバーなどはホームページをご覧ください。