九州・広島への視察⑤
ついに!!
管外視察のご報告も最終回となりました☺
視察最終日は、朝から新幹線で広島に移動し、呉市吉浦中学校に行って参りました。
横須賀市、佐世保市、舞鶴市と並んで軍港都市として鎮守府があった町、呉市。
昨年7月の西日本豪雨では、大きな被害を受け、地域の人々のつながりで復興を遂げた町です。
地域のつながりは、学校運営にも大きな力になっているそうで、当日も地域の方の手づくりのお茶菓子で出迎えてくださいました。
その日はちょうど校外学習の日で、生徒さんは誰もおられなかったのですが、校長先生始め、教頭先生、教育委員会の方のご案内で、ゆっくりと視察させていただきました。
全校生徒150人の小規模の学校ですが、長期欠席が17名で不登校が8名ということでした。
決して少なくない不登校数ですが、地域がら一年に一度の大きなお祭りがあり、その時は学校に来ていない生徒も元気そうにお祭りには参加していると仰っていました。
先生は「不思議です~」と仰っていましたが、そんなもんなんです、不登校の子どもたち。学校が苦手なだけという子も多いです。。。
その中学校の校舎の端に、スペシャルサポートルーム(SSR)という適応指導教室がありました。
学校の中に、不登校の生徒だけの教室があるということです。
先生は、県からの加配なので2年という期間限定。そこだけが問題点と言われていました。
その教室には、通常クラスの時間割が貼ってあり、参加できそうな授業は通常クラスを選び、それ以外はSSRを選ぶということで、自分で時間割を決めるというシステムでした。
広島県教育委員会の平川教育長はテレビでも取り上げられている教育改革で有名な方です。
平川教育長が呉市の前におられた横浜市立中川西中学校のスタンスがそのまま吉浦中学校にも引き継がれています。それは、、、
人との関係にはトレーニングが必要!学習は興味があれば勝手にやる!将来のために今は学ぶ場所は違う。でも将来は一緒に飲めるように!
だそうです。ほんとにそうだな思います。
SSWに入るには、週1回の支援会議で話し合われ、相談、検討、支援という流れです。
教室は、畳にこたつ、ビーズクッションが置かれ、一人になりたいときにはカーテンの仕切りもあります。学習机もありましたが、平川教育長は「机は無くてもいい」と言われたそうです。
それでも生徒自身が、学習机はあった方が良いという希望で残されたそうです。
思わず私は「通常の教室も、こんな雰囲気だったらいいですね。」と校長先生にお話しすると
「教育長は、そうしたいと思っておられるようですよ」と仰っていました。
ぜひ!!
という感じです。
根本的に今の教育を変えていかないと、しんどい子はいくらでも増えていくと考えています。
ちなみにSSRには2人の生徒さんが通っておられました。
学校にも来れない生徒さんの中で2人が、市の適応指導教室に通う予定だそうです。
🌟では、最後に感想を。。。
校内適応指導教室は、1人でも必要な子がいれば設けるべきだと思います。
場所と人(担任となる先生)が課題であり、そこを確保するのが一番の問題点になると思いますが、
学校には来られるけど教室には入れないという生徒さんは、そのエネルギーがあるうちに動けることがとても大事です。そのタイミングを逃すとさらに自己評価が下がり、しんどさが増す。
西宮市では、二つの適応指導教室がありますが、まだまだ足りないのが現状です。
学校内に居場所を作ることを前向きに検討すべきだと考えます。
以上です。
とにかくどこまで本気で取り組むのか。。。
そこが一番重要ポイントだと気づいた管外視察でした。
どこも、やはり一生懸命に取り組まれた結果の対応でした。
このブログには自由に書きましたが、西宮市議会事務局に提出する報告書にはもう少し硬い文章になるかと思います。が、いずれ市議会のホームページにアップされますので、ぜひ他の方の報告書もあわせてご覧ください。
以上、教育こども委員会の管外視察のご報告でした。
またまた夜中になってしまいました。
皆さま、睡眠はしっかり取りましょうね。説得力無いですけど😰
では、どうぞご自愛くださいね。