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2023年10月 管外視察報告

管外視察のご報告

【期間】 2023年10月24日(月)~25日(火)

【調査先と調査事項】

  ①小田原市 ・分身ロボット「OriHime」を活用した障害者の就労支援について
  ②神奈川県庁・分身ロボット「OriHime」を活用した障害者の社会参加について
・当事者目線での障害福祉の取組について
  ③神奈川県立中井やまゆり園・県立中井やまゆり園の当事者目線の支援改革プログラム等について

 

 ①小田原市

・分身ロボット「OriHime」を活用した障害者の就労支援について

【概要】

神奈川県は共生社会を実現するための施策の一環として「分身ロボットOriHime」を活用されており、実施先の小田原市を視察した。

設置場所の提供という形で前年度は平塚市、今年度は小田原市が取り組まれている。正式な設置は 5/25 からで、障がいのある方の事業所などが庁舎内販売を実施する曜日に合わせて、火・木・金の週3日の出勤とされている。勤務時間は午前9時30分から午前11時30分まで市役所1階の障害福祉課窓口での案内業務に従事し、正午から午後1時までが庁舎内販売の協力業務となっている。1日3時間の勤務でパイロットの体力面も考慮して30分の休憩がある。 窓口業務では、来庁者に番号札を取ってお待ちいただく案内等を行う他、OriHimeとしての業務説明を通じて新たな就労の形を発信しているともに、神奈川県が定めた「ともに生きる社会かながわ憲章」の普及啓発をされている。また、小田原市公式 YouTubeチャンネルの動画にも出演された他、今後は障害福祉に関する普及啓発のイベントや、小田原市の一大イベントである「おだわらツーデーマーチ」にも参加される。

パイロットは、平塚市の時から同じ女性の方で、会計年度職員として従事されている。病気のために外出を伴う仕事が困難であることから、自宅で操作をして、会話でのコミュニケーション能力を活かし業務に取り組んでおられ、ご自身でOriHimeの洋服を手作りされている。

 

【所感

・OriHimeというロボット自体が小さいことや、手作りの洋服を着ていたため、「とても可愛い」という印象であった。

・パイロットの方の声は良く聞こえるし、会話するにあたってはまったく問題ない。

・こちらの声がどの程度聞こえているのか、顔は映っているのか、話しかける位置がよくわからず、少しかがんでお話をした。(写真2枚目)

・現在は神奈川県の取り組みであるが、市民の方には大変好評であり、今後は小田原市として予算化を検討しているとのことで
あった。

・障がいのある方が興味を持って見学に来られたこともあるらしく関心の高さを感じる。

・リモートワークと違い、そこに存在する分身ロボットとして業務に携わることができることは魅力の一つである。

・本体が小さいことと、移動はできないことから、気付いてもらうのがむずかしく市民周知が必要である。

・一体につき一人のパイロットであるため、採用枠として多数はむずかしい。

(西宮市への提言は次の報告とまとめて記述)

 

 

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