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2023年9月議会 健康福祉決算分科会のご報告

早いもので、もう9月も終わり、、、

9月議会も大詰めとなり、決算特別委員会分科会も間もなく終わります。

私が委員長をさせていただいている「健康福祉分科会」は、9月25日(月)26日(火)の二日間で審査を終了いたしました。

委員長の立場ではあまり質疑をすることがなく審議の進行に徹することが多いのですが、決算と言うこともあり何問か質疑をいたしました。その中でもご報告したいところを抜粋して書きますm(_ _)m

【健康福祉局】

※健康福祉局は、高齢者、障害者、生活困窮者などの政策、また保健所などを管轄しています

田中あきよ 質疑

「民生費の予算について、今後増加はすることはあっても減少することはまずないと思われる。西宮市の民生費(※)は総務省の令和3年度の類似団体比較カードの人口一人あたりの目的別歳出の状況から見ると、類似団体の平均とほぼ同額である。今後、ここから増えていくとなると、どのような事業展開がなされるのか、方向性を伺いたい。※民生費とは、児童福祉、高齢者、障害者、生活保護などの福祉に関する経費のことです。(児童福祉は他の委員会)

 

健康福祉局長 答弁

「事業の方向性として、優先的に考えていかねばならないことは、まずは国や県が示す政策について自治体の責務としてやらねばならないこと。また各分野別福祉計画について策定委員会や協議会で進めていることも重点的に進めていく。しかしながら、現行の社会保障の増加はめまぐるしく、介護保険一つとっても10年で17億円増えている。今後同じペース(またはそれ以上?!)で増えて行くことが考えられるため、本市の財政状況を考慮して進めて行くことが必要である」

副市長 答弁

「令和4年度が赤字決算となり、今後さらに厳しい財政状況が続くと考えられる。中でも扶助費(※)においては年々増加している。当市は他市よりも人件費が高いと言われていることもあり、支出を考えていかねばならない」※扶助費とは、児童手当や生活保護費などの中でも扶助を目的とする経費のことです

 

田中あきよの意見・要望

ほぼどこの自治体も同じような課題があって、「節約、節約」と言ってるのだと思います。国や県が補助金や支出金を充当している政策については、もちろんやっていかねばならないことだし、計画に基づいてやっていくのはもちろんです。

だからこそ、そのような政策からこぼれ落ちる人たちに関しては、市費を充当してでも救っていかねばならない。となると、やはり民生費の今後の増額は必須なわけです。では、何を削るのか、、、安易な民間委託は避けるべきだし、補助金もむずかしいところ。。。

そこで、気になる大きな赤字を出している中央病院の決算について、意見を言わねばならないなと言うことで、2日目に突入です。

 

【西宮市立中央病院】

田中あきよ 質疑

赤字が続く中で、病院の職員の給与が引き上げられたのはなぜか?

市からの借金である35億円の今後の返済について、どのような選択肢があるのか?

障がいのある方が入院や診察をされる時にどのような対応をされているのか?

病院 答弁

人事院勧告の引き上げに伴い、職員のモチベーションを保つためにアップした。来年度は引き下げる予定である。

選択肢としては、「市が債権放棄する」「土地の権利を市に譲渡して土地代を収入とする」(と、もう一つ提案があったが現実でなく書き控えてもない。。。)

(一瞬、答弁に詰まる、、、)これまで大きな問題は無かった。。。が、看護師にお声をいただいたりすることはあった。統合病院の開設の際は、手話通訳者の配置を求められている。今後、障害者の方が入院された際には介護者の方に入っていただけるよう対応していく。

田中あきよ 意見・要望

①給与アップした後に下げるのであれば、アップせずにそのままで良いのではないですかね、、、公立だから?!赤字でも給与アップは、市民の皆さんは納得いかないのではないかと思うのです。もちろん、働いてくださっている職員の方には引き続き頑張っていただかなければならないのですが、職場が火の車であればこそ、その危機感を共有する意味でも給与は現実的に考えるべきと思います。

②究極の選択でして、、、ほぼ債権放棄しか無いような状況です。せめて土地の譲渡での賃料が収入になったとしても、月に5000万円の試算であり、35億円完済まで70年、、、んーーーーきびしい。しかし、私は跡地に医療機関が入ってもらいたいと考えているのです。あの地域には入院施設のある医療機関がないのですよ、、、あーーむずかしい。

③これは、もっと早くに要望を上げておくべきでした。障がいのある方への対応は、「これまで大きな問題は無かった」との答弁には「ほんまに?!」という疑いの心が、、、別の統合病院での対応があまりにひどかったという友人の訴えがあり、中央病院ではどのような支援体制がなされているのか、もっと早くに聞いておけば良かったです。今回、質問をしたことで意識的に医療現場での福祉的対応を考えていただければと思います。来年2024年から、障害者の方への合理的配慮が義務化されるので、まさか病院がバリアだらけというのは洒落にならないので、どうぞよろしくお願いします。

 

ということで、決算特別分科会の質問からいくつかを記録しておきました。

 

お疲れ様でした。

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