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12月議会 一般質問より

2019年12月5日(木)12月議会の一般質問が終わりました。
52分の持ち時間の配分がむずかしく、数分残したのが悔しい。。いや、途中で泣いてしまったのがもっと悔しい。不覚にも感情にスイッチ入ってしまった。中学3年生の岡わかなくんのブログの読み上げの時は、泣かずに乗り越えたのに。。。LGBTQのトランスジェンダーのわかなくんの苦しかったことや嬉しかったことを紹介させていただき、そして中学校の制服選択制になるまでのいきさつを紹介させていただきました。その他にも、性教育の必要性、障害のある方への配慮など、、、みんなが生きて行きやすい世の中になるために、、、そんな願いを込めて質問しました。
ながーーーい質問文と😳

行政からの短い答弁😅

わかな君のブログや私からの要望。いきなりの市長への再質問は書いてませんが、原稿以外にもいっぱいしゃべりました。市長への質問と答弁は、来週にはアップされる動画配信をご覧ください。では、お時間あるときに、ながーーーい報告書をどうぞ読んでみてください☺

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無所属議員の田中あきよです。

傍聴席の皆さま、さくらFMをお聞きの皆さま、インターネット中継をご覧の皆さま、また後日動画配信を見てくださるという皆さま。お忙しい中お時間をいただきまして誠にありがとうございます。

6月の一般質問で「学校に行けない子どもたちへの情報発信」について要望をいたしました。その後、子ども未来センターのホームページには、県立のフリースクールなどの情報が増え、ご対応いただけたことに感謝いたします。しかしながら、まだまだ要望したいこともあります。が、6月にも申しましたように、学校に行けない子どもたちに対しての支援と同時に、しんどくならない学校にすることが大切であり、子どもたちの悩みの初期の段階で、大人に相談できる体制を整えることが重要な課題です。

学校に行けない子どもたちが今でも増えていることは、社会全体の緊急事態です。10月に文部科学省から「不登校児童生徒への支援のあり方について」の新たな通知がありました。そこには「不登校が生じないような学校づくり」とあります。かなり細かいところまで書いてあるのですが、ではこの不登校が生じないような学校を考えたときに、子どもたちの意見は含まれているのでしょうか。

当事者の思いをくみ取るのは、地方自治の役目であり、また地方自治だからこそ当事者がここにいるという観点で取り組めるのだと思います。国や県からの通達があったからではなく、西宮市として市民が安心して暮らせるための取り組みが必要です。

そこで、今回はその「市民が安心して暮らせる」という点で、なかなか声に出しにくい生きづらさを抱えた人からの要望も含めて質問いたします。

質問は大きく3つあります。

1, 子どもたちの自尊心の向上について

2, 障害のある人への情報提供について

3, あいサポート運動について  です。

【質疑】

① 子どもたちの自尊心の向上について。

ア.「中学校の制服について」

日本の子どもたちは世界の子どもたちに比べて自尊心が低いと言われています。

資料①をご覧ください。

これは4年前のものなりますが、西宮市の自殺者数のデータです。

西宮市全体では自殺した人は減少傾向にあるものの、20才未満と20才代の割合が増えています。

20才未満の場合は平成13年から平成27年の累計が全体の2.6%。 平成27年は4.3%でかなり増えています。

自殺はしないけれど、死にたいと思うほど悩んでいるという若者の数はもっと多いとはずです。

死にたいという理由は様々で、その人を取り巻く環境が複雑に絡み合っています。

しかし、私がこれまで聞いてきた子どもたちの話から、家庭環境とともに学校環境が大きく関わっていると思われます。

今回、この西宮市で苦楽園中学校の制服が選択制になり、さらに来年からは新しい制服の導入が始まると知り、子どもたちを生きづらさから救い出す大きなヒントがそこにあるとの思いからとりあげることにいたしました。この、苦楽園中学校が制服選択制になるきっかけは、現在3年生の岡わかなさんの行動からでした。彼は身体は女子で、心は男子というLGBTQの当事者です。

LGBTQは性的に社会的少数者の方のことを示し、わかなさんは診断は受けていないと言うことですが、Tのトランスジェンダーになるのかなと思います。このトランスジェンダーは、主に身体的な性別と性自認が一致しない人ということになります。

彼は本当の自分を公にすることで同じ悩みを持つ人がつながり、生きやすさに繋がればとインターネット上で公式サイトを立ち上げられました。ご本人とご家族のご協力をいただきまして、そのブログを引用して、苦楽園中学校が制服選択制になった経緯をわかなさんの視点からご紹介いたします。

【ブログ紹介】

彼のブログはこんな言葉から始まります。

【15歳。中学三年。身体は女、心は男。

自分らしさとはなんなのか沢山の人と関わっていき、僕らしさを見つけたいと思っています。】

今年9月26日からスタートしたこのブログは、幼い頃から今日に至るまでの成長記録であり、彼自身の思いを綴られたものです。

一部抜粋、省略してご紹介させていただきます。

★★★★★★ ★★★ ★★★★★★

小さい頃から男の子の格好をしたり、遊ぶ子も男の子、保育園では戦隊ごっこをしたり、外で走り回っている活発な子でした。保育園での服装も男の子用の服でした。

小学校は引っ越しとともに知らない土地に行くことになり、幼いなりに考えた彼は家族に「わかちゃんな小学校から女になるから」と宣言したそうです。宣言通り、女の子の格好をして女の子と遊び、嫌ではなかったものの、それは4年生の頃までのことでした。

高学年になってくると、自分の本当の感情が出てきます。

小学校のトイレは、多目的トイレがあったので、そこを使ったり、着替えは女子更衣室で、できるだけ人がいない時に急いで着替えていました。

その頃は、仲の良い男の子の友達と遊び、カードゲームをしたり、とても楽しい時期を過ごしました。

そして、中学校入学。

そこで一番問題になるのはやはり制服です。

ここからは原文からの一部抜粋をそのままご紹介します。

『僕もすごく悩みました。スカートをはくのも嫌だったけど、もっと嫌だったのはそのスカートをはいた僕をいろんな人に見られることでした。母が学校にズボンがはけるように頼んであげると言ってくれました。しかし僕にはズボンをはく勇気は無く、頼まなくていいと言いました。そんな中、僕にも制服採寸に来てくださいという案内が来ました。

絶望でした。その後できあがった制服のサイズ調整の時、スカートをはいている自分がすごく気持ち悪くてそのあとずっと泣いていたのを今でも覚えています。

入学式では女子側の席だったので小学校ではこんなに男女で分かれなかったのにという悲しさと、これからのことに不安しかありませんでした。本当にしんどかったです。

その後、夏休み終わりでスカートをはくことに限界が来た僕は、担任の先生から「もしかしてスカートはくのいや?」と聞かれ、そこまで自分のことを考えていてくれたということに気づき、これまで我慢していたことをすべて話しました。

そして男子の制服を着てもよいとなったものの、自分のことを女子だと思っている人がどう思うか、何を言われるのか不安があり、自分だけというのは嫌だ、制服の校則を男女関係なくして欲しい。と、お願いしました。すごく話し合ってくださったのに申し訳なかったです。そして、たくさんの先生のお陰で、冬休み明けから自分にしっくりくるズボンをはいて登校することができました。

制服の話が出た頃から、 LGBTQに関する授業もやってくださいました。

そのお陰で自分の中での葛藤はあったものの、いろんな先生のお陰で乗り越えることができました。

僕の知っている範囲では制服を変えた人は多くはいませんが、本当はもっと変えたいと思っている人がいると思います。しかし、そう簡単に変えることができない現状です。僕は沢山の人が自分の着たい服を着ることができる社会になれば良いなと思います。

「服のために人間がいるのではありません。人間のために服があるのです」

僕はこの言葉を聞いてみんなが自分らしく生きることができる社会になれば良いなと思います。』

★★★★★★★

岡わかなさんのブログからご紹介させていただきました。

この後も、ブログには合唱コンクールのことや、中学校連合体育大会でのつらさ、そしてお母さんに「次男」と紹介してもらえたときの嬉しかったことなど、書かれています。

お母さんから、男か女かどちらでも無いのかを聞かれた時、はっきり答えられず「わからん」と返事をしたものの、その後「僕はやっぱり男です」とメールで送ったとありました。涙を流しながらご自身のそれまでの思いを言葉にしたそのメールは「これが本当の僕です」と締めくくられています。

わかなさんは担任の先生と、一年生の時にお世話になった部活の顧問の先生との出会いにとても感謝していると書かれていました。

もちろん校長先生はじめ、PTAの方々、地域の方々との連携の力もあったと思います。

今回、このような経過があり、苦楽園中学校では制服の見直しがされ、選択肢は広がりました。本当にすばらしいことだと思います。

LGBTQの当事者にとって、今の世の中で自分らしく生きて行くには大きなエネルギーが必要である上に、まだ10代半ばの中学生が制服に対してどれだけのエネルギーが必要かは、わかなさんのブログからご理解いただけたと思います。

また、他にも、様々な理由で制服に違和感や悩みを持っている子どもたちがいます。ポリエステル素材が合わなかったり、機能性に問題があったりします。

日本人口におけるLGBTQの割合ははっきりした数字にはでていませんが、13人に1人から100人に1人という報告があります。西宮市の中学生の生徒数は11,305人と言うことは、100人に1人と計算しても約100人は該当することになります。

まだ声を上げられない、声を上げたくない生徒がいることは間違いありません。

もしも声を上げることができたとしても、当事者が自己責任の中で多大なエネルギーを使ってしまうことと、周りに理解が広がらずに孤立してしまう懸念もあります。そうならないように理解を深めることがとても大事であることと、自己責任としての努力を求めるべきではありません。そこで、西宮市にはすべての中学校の制服に関して選択の自由を保障することを要望いたしますが、市の考えをお聞かせください。

【答弁】

・中学校の制服をはじめとする被服類の選定については、学校毎に管理職や教員や保護者で組織される選定委員会が定期的に開催され、見直し等を協議しております。

・また、制服選択制に限らず、現状の様々な取組みについて、学校間でも情報を共有し、現状の見直しに生かすように努めています。

【要望】

① まず、中学校の制服について

各学校で選定委員会が定期的に開催されていると言うことですが、中学校の何校かをヒアリングさせていただきましたところ、制服に関しての限定的なものでは無く、多くは体操服など購買で扱っているものに対しての業者選定をする、購買検討委員会というのがほとんどでした。20校中8校しか聞けませんでしたが、「制服見直しをします」という学校はありませんでした。しかし、ほとんどの学校が「当事者の生徒がいれば対応していきます。」と言うお答えで、中には「準備はしています。制服業者に女子のスカートをスラックスにしたときの対応が可能かどうかは確認済みです。」という学校もありました。しかし、問題は、声を上げないと対応してもらえないのですか?と言うことです。ただ、各学校の制服の伝統や価格の問題など、地域によっては制服見直しにはかなりの労力がいるとうこともわかりました。そうなるとなおさら、少数の生徒たちの生きづらさは深刻になります。だからこそ、西宮市としてやれることを考えていくことが必要です。この苦楽園中学校の制服選択制導入が、学校の中の当たり前を考え直すきっかけになることを願い、今後も各学校が多様な子どもたちの理解を深めていくために、選択肢を広げる対策を要望します。

神戸アイダホという団体が、教職員向けにLGBTQの生徒への具体的な働きかけ方を示した無料のチラシを発行したり、カラフルチャイルドという団体も啓発活動をしています。参考としてお伝えしておきます。

イ.「人権のための性教育の必要性」

子どもの自尊心の低さと、若者の自殺率の高さから、「自分を大切にする」為のプログラムを学校でもぜひ取り入れていただきたいという要望です。すでに道徳教育や人権学習で、様々な取り組みが行われていることと思います。子どもたちへは具体的な身の守り方と、学校と地域にも行う性教育の必要性があると考えます。先日、私は子どもへの暴力防止の為の予防プログラムを行っているCAPの基礎講座を受講いたしました。CAPについては、以前、元市議会議員の長谷川久美子さんからも提案されています。大阪での講座に、福岡県の各市役所の方が受講されていて、毎年職員の方が参加されているとのことで驚きました。このCAPプログラムでは、専門職対象の「教職員ワークショップ」、地域の大人対象の「保護者ワークショップ」、「子どものワークショップ」の3つの柱からなります。環境を整えてから、子ども自身に大切な自分を守る為の知識とスキルを伝えるというものです。子どもたちの性被害は、かなり低年齢から、また男女関係なく対象となります。

加害者は見知らぬ人では無く顔見知りが多く、ゆっくり近づき、子どもが声を上げられないようにして犯行に至ります。今年、尼崎市での自然学校で男性教諭が女子児童にわいせつな行為をしたとして逮捕された事件もありました。性暴力は語りにくい表に出にくい暴力です。2年前に110年ぶりに性犯罪に関する刑法が改正されたもののまだまだ課題があります。

また、性暴力だけで無く、子どもたちは「子どものくせに」とか「こどもだから」という子ども差別を受けている状況もあります。まずは子どもたち本人が被害や差別に遭っていることに気づき、自分が悪いわけでは無く、周りに助けを求めても良いんだと言うことを学ばなければなりません。SNSで犯罪に巻き込まれる問題も、これはスマートフォンの問題よりも心の問題と言われています。

性的少数者の理解の促進にもなります。子どもを取り巻く危険な状況、生きづらさ、人との距離の取り方の難しさなどの、具体的な予防策をプログラムとして取り入れることを要望いたします。

市の見解をお聞かせください。

【答弁】

・次に、人権のための性教育の必要性についてお答えします。議員ご指摘のように性教育をはじめとするあらゆる場面において自分を守ることを学ぶのは大切なことだと考えます。自分を大切にするという自尊感情を高めることは、人権教育の大切な柱であり、全ての学校で教科や特別活動など、全教育活動で取り組んでいます。

・例えば、教科学習の場面では、作文を書いたり、スピーチを行ったりする中で、自分自身で成長を確かめたり、仲間からの賞賛や共感の声を聞くことで自信を持ったりする姿が見受けられます。また、学校生活の中で、自分の役割を果たしたり、異学年から頼られるような活動をすることも、自己有用感を実感する機会となっています。

・そうした取組みの効果をはかる指標としては、例えば、学力調査や自校で実施するアンケート項目に「自分には良いところがあると思いますか」「先生はあなたのよいところを認めてくれているとおもいますか」などがあり、市全体や学校ごとの状況を把握し、取組みの改善に生かしています。

・議員ご指摘の子どもの内なる力を活性化するプログラムを取り入れることについても研究を進めてまいります。

【要望】

②の人権のために性教育の必要性について

現在、学校で行われている人権教育について、仲間からの賞賛や共感の声を聞くことで自尊感情が高められたり、自分の役割や異年齢から頼られることなど、どれも大切なことばかりです。

しかし、お伝えしたいことは、人からの評価では無く、まずは「自分はそのままで大切な存在である」と言うことを自認するための教育が必要だというところです。これは、実は子どもたちだけで無く、大人にも必要な教育です。不登校の子どもさんの保護者の方が「学校の先生がまずは自分を大事にしなければ、子どもを守れるはずが無い」と仰っていました。先生のいじめ問題が取り沙汰される昨今ですが、これは個人の問題だけではありません。また保護者も然りです。忙しさと世の中の見えないルールに縛られた生きづらさから、自分らしさを見つけるのがとても難しい。だからこそ、子どもたちと地域と学校が同じ価値観のもと学べる人権の為の性教育が必要だと考えます。そのプログラムを持っているCAPや、同じような取り組みをぜひ前向きに検討をお願いいたします。

【質疑】

②障害のある人への情報提供について

ア.条例の冊子作成について

来年、西宮市では「障害を理由とする差別の解消及び誰もが暮らしやすいまちづくりの推進に関する条例」が制定されます。この条例制定の際に、わかりやすく解説した冊子の作成が行われると言うことですが、さらにわかりやすい版の作成を要望いたします。

現在、西宮市障害福祉推進計画について「わかりやすい版」を発行していて、ルビがふってあったり、難しい言葉を簡単な表現にしたり、元々の冊子よりもわかりやすく書いてあります。

しかしながら、軽度の知的障害のある方には、まだわかりにくいという声があります。

資料③にあります東京都国立市の「もっとわかりやすい国立市しょうがいしゃ計画」をご覧ください。

表紙をめくると「わたしのことはわたしにきいて」と書かれています。

そして書き方の工夫として、元の計画書では障がい者と書かれているところは「障害を持つ人かっこ」となっています。このかっこに当事者の方の名前をいれて読むと自分事として理解しやすくなるという配慮です。そして、冊子の最後には難しい言葉の説明のページがあります。

この冊子は、舞台で体験劇などされていて知的障害のある井上晴菜さんという方や沢山の当事者の方が協力して作られました。

来年の条例制定の際には、西宮市でも当事者の方と共同で冊子を作り、広くこの条例を周知していくことが大事だと考えますが、市の見解をお聞かせください。

イ.パブリックコメントについて

同じく今回の条例制定について、今年2019年9月18日から10月18日までパブリックコメントの募集がありました。そのパブリックコメントの標記について、知的障害のある方にはわかりにくいというご意見がありました。現在、兵庫県から「ひょうご障害者福祉計画」について意見募集が行われていますが、知的障害者向け簡易版として、わかりやすくした啓発用紙と記入用紙があります。

これは、障害のある当事者の方の意見を聞きながら作成されたものです。

条例の冊子と同じく、今後このようなパブリックコメントを募集される際は、現状に沿った意見を多く取り入れる為にも、当事者と供に募集用紙を作成していただくことを要望いたします。

また、市民の大切なご意見を集めるためにはパブリックコメントをできるだけ、広く周知することが大事だと考えます。これまでの市政ニュースなどの広報に加えて、学校や施設への直接配布や募集中のお知らせなどが必要だと考えますが、市の考えはいかがでしょうか。

(健康福祉局長 答弁)

障害のある人への情報提供についてのご質問にお答えします。

条例を制定する際には、条例の内容を分かりやすく説明するため、具体例などを示したパンフレットを作成する予定です。

さらに、様々な障害種別の方にも分かりやすいように、より平易な内容のものも作成したいと考えております。

また、作成を行う際には、必要に応じて、条例の協議を行っている障害福祉推進計画策定委員会の委員をはじめ、障害当事者のご意見もいただきたいと考えております。

次に、パブリックコメントの周知についてですが、今回、条例に対するパブリックコメントの実施の際には、市内の小中学校、西宮養護学校にパブリックコメントの意見募集についての冊子を配布しました。

また、市内の福祉事業所についても地域自立支援協議会を通じて周知を行うとともに、意見募集期間中には、心身障害者団体連絡協議会など当事者団体等にも周知を行うなど、広く広報を行ったところです。

今後もパブリックコメントを行う際には、広く周知に努めてまいります。

【要望】

① 障害のある人への情報提供について

条例制定の際の冊子作製について、

パブリックコメントについてに関して、どちらも前向きな答弁をいただきありがとうございます。

冊子作製は、当事者の方と作成することで、健常者の方が教えられることが沢山あると思います。そして目の見えない方への対応も要望いたします。時間はかかると思いますが、丁寧なご対応をお願いし、そしてできあがりを期待しております。

条例に対するパブリックコメントの周知に関して、ご対応いただきありがとうございました。

パブリックコメントに関しては、全体的に費用対効果がどれくらいなのか数字に表しにくいところもあるかと思いますが、市民に広く関心を持ってもらい、意見をあげていただくには今のところ一番の方法かと思います。その都度、周知先を検討していくことを要望いたします。

【質疑】

③あいサポート運動について

先日、10月25日に西宮市は鳥取県と「あいサポート運動」協定締結式を行いました。あいサポート運動とは鳥取県から全国に広まりつつある障害者への理解とサポートを啓発する運動です。

市議会からこの運動が取り上げられ、提案し、採用となった経緯があります。

締結式では、西宮市からは石井市長はじめ、大石議長、関係部署の方々、西宮市内の障害者団体の代表の方などが出席されました。私は、市議会議員としてではなく、精神障害者の西宮家族会から会長の代理として出席させていただきました。鳥取県から来られた平井知事が手話でご挨拶をされ、手話で話すと言うことは、聴覚障害のある方にとってその時間は障害がない状態になり、障害は当事者にあるのでは無く環境にあるのだと改めて感じた次第です。

このあいサポート運動は、まずは様々な障害を知ってもらうということに大きな意義があると思っています。身体障害だけで無く、見た目ではわかりづらい発達障害や精神障害などについても紹介がなされていて、多くの方にあいサポーターになっていただけることを期待しています。

現在は西宮市社会福祉協議会に運営など委託され、現在、西宮版のあいサポート研修の準備が進められていると聞いております。

そこで、今後、委託先の社会福祉協議会とどのようにこの運動を広げていくのか、さらに学校において障害を持つ子どもたちや、なかなか理解されにくい発達障害などの理解を進めるために、教育委員会にも運動啓発に関して働きかけをしていただき、キッズサポーターを一人でも多く増やしていただきたいと考えますが、いかがでしょうか。

また市職員や議員も研修を受けることができるのかどうかお聞かせください。

(市長 答弁)

次にあいサポート運動のご質問に私からお答えします。

あいサポート運動の取り組みにつきまして、10月25日に鳥取県知事にお越しいただいて、鳥取県とあいサポート運動に関する協定締結を行いました。

現在は、社会福祉協議会に委託を行い、あいサポート研修を担う講師の養成や、

西宮でのこれまでの障害者理解の取り組みを踏まえたカリキュラムの作成など、あいサポート運動の講座開催に向けた準備を行っております。

今後のあいサポート運動ですが、まずは地区社会福祉協議会などの地域活動者や地域団体、障害者関係団体など関わりのあるところから取り組んでまいりたいと考えており、学校園に対するあいサポート運動の啓発につきましても社会福祉協議会と連携し、検討を進めてまいりたいと考えております。

次に、市職員や議員向けの研修についてですが、職員向けのあいサポート研修は、

今月末に実施する予定です。

議員の方々を対象とした研修につきましても、機会を設けますので、ぜひ受講していただきたいと考えております。

【要望】

最後にあいサポートについて。

石井市長自らご答弁いただきありがとうございます。

こちらも前向きなお返事をいただき、大変期待をしております。

どんな職場や学校においても、障害のある方がおられます。まずは障害の特性を知ることで、環境の障害を取り除くことができれば、その人にとっては障害では無くなることがあります。

理解が得られていない環境で過ごすことは時に悲劇が起こります。気づきにくい障害からの二次障害を引き起こす可能性があるからです。それは教育現場についても同じで、子ども自身が自分の特性に気づいていないこともあり、努力が足りないと攻められたり、また自分を責めることがあります。そんな悲劇を起こさないためにも、あいサポート運動が障害の理解を進める手立てとなるように、ぜひ活用していただきたいと思います。

そして、議員の研修も機会を設けていただけるとのことですので、一人でも多くのオレンジのバッジをつけた人が増えますように、議員の皆さんにもよろしくお願いいたします。

以上

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