だれもが遊べる公園(インクルーシブ公園)についての 意見交換会
2021年7月27日(火)13:30~15:00 議会委員会室にて
第一回「だれもが遊べる公園についての意見交換会」を行いました。
昨年の一般質問をきっかけに、公園緑地課の担当者の方々と意見交換をする機会が増え、今回6月議会に改めて公園の在り方について質問をし、今回の意見交換会が実現しました。
公園緑地課、公園整備担当、花と緑の課から11人の職員の方が、市民の皆さんのお声が聞きたいと参加くださり、市民の方は大人8人の方と、お子さん9人が参加してくださいました。障害のある方や、障がいのあるお子さんを子育て中のお母さんなど、以前アンケートのご協力ををいただいた方にご参加いだきました。
まずは、公園課の課長から、スクリーンで西宮市の最新の公園の遊具や他市の公園の状況を紹介していただきました。
その後、市民の皆さんから、障害がある場合や、双子ちゃんのベビーカーを利用しているときの公園での困りごとなど、それぞれの体験談を聞かせていただきました。
●双子のベビーカーの幅は約80センチあるが、車止めでそのまま入れない。簡単に下げることができるのに、その対応を求めてもすぐに応じてもらえず、大変困った。
●お友達や兄弟姉妹が一緒に公園で遊びたいと思っても、障害があると一緒に遊べる遊具が無い。遊び場を変更したり、家族が二手に分かれて別の行動をせざるを得なくなる。
●障がいがある子を親が抱っこをしてブランコに乗っていたが、背が高くな乗れなくなってしまった。
●聴覚障害があると、公園の名前や遊具の名前がわからないことがある。公園の名前がわからないとお友達との待ち合わせを間違えることもあり、わかりやすく表示をしてほしい。
と言うようなご意見をいただきました。(部屋が広いために聞き取りにくいところがあり書き切れていませんが、公園課の職員の皆さんと改めて意見の共有しておきます。)
また、嬉しかったことや、要望など以下のご意見もありました。
◎バケット型のブランコにタオルを詰めて身体を固定し、初めて乗れたときの楽しそうな顔を見て、本当に嬉しかった。
◎6歳~12歳の遊具では無く、0歳から12歳の遊具が欲しい。
◎いつ飛び出すかわからない子や、高いところをどこまでも上っていく子、怖いという意識が無く、親は一瞬たりとも目が離せない。公園が危険な場所でもあるという観点があることを知ってほしい。高い遊具の下には柔らかいマットを敷くなど安全性を担保できれば嬉しい。
◎公園はだれでも使えて、地域の人が集える場であるはず。障害があって大声を上げながら走り回ってもだれも不思議に思わず、高齢者が利用しやすく、雨や日差しを遮る屋根があるような、やさしい居場所であってほしい。
◎誰もが使えるトイレがある公園がわかるようにホームページに情報を公開してほしい。(トイレだけで無くどんな遊具があるのかもアップしてほしい)
という貴重なご意見がありました。
そして、車椅子ユーザーの方は、地域の公園を視察し、現状をご報告のご報告と共に詳しく資料を作ってくださり、だれもが遊べる公園についての考え方に提議をしてくださいました。
障がいのある子も遊べる公園ができたとしても、障がいのある子はその公園へ行けば良いと言うことになっては困る。まず地元の公園が、だれもが遊べるインクルーシブの公園にしないと意味が無い。障害があるなしで分けてしまうと特別支援学校を増やすのと同じで、一緒に育つ環境を作ることにならない、と言う趣旨のご意見でした。
仰り通りで、ただ一つ大きな「インクルーシブ公園」を作ればそれで目的が達成できるわけではありません。身近な公園が、車椅子でも入りやすく、安全な環境を整備することがとても大切です。
と同時に、西宮市が今後手がける公園については、これまで利用できなかった方のご意見をお聞きし、色んな人が利用することを前提に計画することが必要で、そういうことに取り組んでいることを広報することも必要だと思っています。私もそうでしたが、公園で遊べていない子がいることに気づいてない人が、まだまだ多数だと思うのです。
ブランコの一つがバケット型になったとしても「これだと大きい子が乗れない」という苦情が来るのでは無く「こういうブランコが乗りやすい子もいるんだ」と知ってもらうことが必要だと感じています。その為には、西宮市に「だれもが遊べる公園」を作ることも必要で、すべての公園が見直されていくことを期待しています。
次回は、少し涼しくなってから、実際に公園で具体的な困りごとや要望を職員の皆さんにお伝えする意見交換会を計画しています。
最後になりましたが、ご参加いただきました皆さま、公園課の皆さま、要約筆記者の方、また、9人のお子さんたちを温かく見守ってくださった託児スタッフの4人の皆さま、ご協力ありがとうございました!!