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九州、広島への視察 ②

前回のご報告①は、大分市の碩田学園でした。
続いてのご報告②は、大分県教育委員会の「不登校児童生徒支援プランについて」です。

大分県教委といえば!!
6月議会の一般質問デビューで、参考資料にさせていただいた「不登校児童生徒支援プラン」を作成された自治体。
6月はお電話で詳しいお話をお聞きし大変お世話になったので、さらに直接お話を伺えると思うと感動でした😍

さて、その大分県教育委員会の不登校の子どもへの支援について🌸

●「支援プラン」について、平成29年に国の研究が始まり、3年間の採択を受けて活動が始まった。支援プランを一元的に俯瞰できるものが無く、作ることになった。
作成後は、掲載されている団体や学校にも配布し、学校への周知はできた。団体からの感想で、相談の問い合わせが増え、横のつながりができたという声あり。
教育センターへの相談数は、平成28年2700件、平成29年5000件で増えているが、悲観はしていない。

●教育相談コーディネーターの設置。
各学校に一人、学級担任をできるだけ避けて設置を進めている。また県が設置している「地域児童生徒支援コーディネーター」との連携で、いじめ、不登校、貧困問題などに取り組んでいる。

●スクールロイヤーの活用。
平成29年に国が調査研究を開始し、大分県は30年度に応募して採択された。弁護士16名が対応し、電話相談には約40名が対応している。法的相談の他に、いじめ防止授業や教職員研修を行い、これまでの不安や解決への時間短縮となり、かなり有効な存在になりつつある。

●フリースクールガイドライン、教育コーディネーターのためのガイドも配布し、周知している。定期的にケース会議が行われ、保護者に了解を得て「児童生徒支援シート」を作成している。

●学校のあり方を見直し、わかる授業をめざし魅力ある学校にするため、年に3回、県から市町村立の学校へ見学に入り指導した。大分スタンダードの周知。(秋田県を参考に、一時間で完結させる授業に)

【感想】
不登校児童生徒について、既存のルールの押しつけでは無く、本人が心身とも健康で生活できることを考えられた対応策であると思いました。また本人への支援を充実させるのと同時に、学校を魅力的なものにするための対策が取られているところに大きなポイントがあると思います。さらに学校での教師へのサポートとしてスクールロイヤーの活用は、中立的な立場での助言がかなり効果を上げているようです。
児童生徒を中心に周りもサポートすることが、学校が安全で安心して通えるところに繋がると言うことを実践されています。

西宮市の不登校対策に必要なこと。
●不登校児童生徒への支援・・・精神的・福祉的な支援。居場所の確保。学校との良好な関係性。支援シートの作成。
●学校を魅力的な場所にする・・・授業をわかりやすく、どの子も傷つくことが無いように配慮する。障害や特性への理解。
●教師への支援と研修・・・スクールロイヤー活用。わかりやすい支援プランの共有。

それらをどれも欠かすこと無く、バランスよく進めていことが課題であると考えます。

以上、今回はここまでです。

寒いです😰 皆さまどうぞご自愛ください。

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