だれもが遊べる公園についての意見交換会 VOL.2
西宮浜総合公園にて
2021年11月11日(木)13:30~16:00
7月に開催した勉強会に引き続き、実際に公園を視察しながら、市民の方と公園緑地課の担当職員の皆さんとの意見交換会を行いました。
参加者は市民の方が大人8名(介護者2名)と子ども3名。職員さんが11名。
市民の方は、障がいのある方やお子さんが障がいのある方など、公園で遊ぶことに課題を感じておられる方に参加していただきました。
行政からは、公園緑地課、公園整備担当、花と緑の課からそれぞれ課長、係長副主査の皆さんが参加してくださいました。
市民の方は、今回初めての方もおられましたが、担当課の職員さんが資料を作ってくださり、前回の振り返りもできて、実際に公園を体験しながらの意見交換ができました。
この西宮浜総合公園のキッズダムは、今年4月にオープンしたばかりの新しい公園です。敷地内には人工芝のグランドや、現在整備中のハーフグランドもあり、有料ですが広い駐車場もあります。
前回の意見交換会でのご意見は、以前のブログに書いておりますので良ければぜひ読んでみてください!(^^)!
では、今回、市民の方からのご意見をご報告します。
耳が聞こえない方や、目が見えない方、突然走り出したり、行動が予測しにくいお子さんの保護者、車椅子の方などのご意見になります。健常である方の感じ方とは違うところがあることに気づかされ、障害の違いによっても、感じ方が違うことも知ることができて、とても貴重なご意見をいただきました。
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飛び石の通路になっているところは、今日はベビーカーだったので行けたけれど、バギーの場合はタイヤのサイズが変わり、はまってしまって通れない。
障がいのある子どもを抱えてすべり台をすべると、結構勢いがついて着地したときにお尻を打つこともある。また、万が一子供だけで乗っていて落ちても大きなケガにならないように、滑り台やブランコの下にクッション性のあるマットがほしい。
トイレ便座は温かい方が良い。トイレ個室内に子どもを座らせておく座椅子が必要。
水を流すのにレバーは力が要るので、ボタン式にしてほしい。
多目的トイレの入り口の広さが、双子用のベビーカーが入るかどうか?
視力障害があると、トイレ内のどこにレバーがあるのかわからないのでわかりやすく工夫をしてほしい(人には聞きにくいこともある)。
遊びの山が二段になっていて、目が届きにくく、木陰も無くて見守りがしにくい。芝すべり用の山は,子どもだけで降りられない。山の向こうにある砂場が目に入らなかった。海が近いので、そちらに行ってしまう(海に入りかねない💧)。
ブランコがあればうれしい(ブランコが無い(>_<))。滑り台にも3点ベルトがあればすべりやすいのかもしれない?!
視力障害があると、どこに遊具やトイレがあるのかわからないので、アナウンスで案内があればいい。
聴力に障がいがあると、広いところはナビゲーターになるサインがほしい。
海に近く、万が一地震で津波の恐れがある場合、周りの声が聞こえないので目で確認できるサインがほしい。
といった、様々なご意見をいただきました。
すべて大切な視点であり、特に命の危険やケガに直結する問題は、早急に対応を考えなければと思います。
以上、改善点の意見を書きましたが、良い意見もあったんです!
「芝生が気持ちよく、車椅子でもその気持ちよさが伝わりました。歩きたくなりました」「こどもたちは山が大好きです」
というお声もありました。
今回は、大人の皆さんのご意見をいただきましたが、今後は子どもたちの声を集めていきたいと思います。
公園担当の職員の皆さんとの意見交換会は次年度にありますが、それまでにどれくらい集められるかな!!
大切なことは、家から歩いて行ける公園が、だれもが自由に入れて、だれもが遊べる場所であることです。みんながみんが同じことができることを目指しているわけではありません。
できることできないことは人それぞれ違って当たり前なんです。
「あなたが遊べる場ではない」と排除されることの無いように、いろんな可能性を秘めた地域の居場所にすることが大切なのだと思います。