西宮市議会 健康福祉常任委員会 管内視察及び勉強会の報告②
2022年度の健康福祉常任委員会の施策研究テーマは
「認知症と地域共生」について
管内視察と勉強会を合せて5件のご報告のうち、2件目の11月10日(木)の
②賠償責任について
2007年12月にJRの駅で認知症の高齢者が線路に出て列車と衝突し、亡くなられた事故があった。その裁判で、介護をしていた家族の損害賠償責任が問われたが、2016年に責任無しとの判決が下された。その事故をきっかけに、認知症対象者の賠償責任保険が広がってきた。
■賠償保険と傷害保険
賠償保険は、市民が徘徊などが原因で被害を受け、賠償責任が生じた場合
傷害保険は、認知症対象者地震がケガをした場合
個人賠償責任保険に示談代行サービスは無し
課題⇒西宮市としては賠償保険については検討事項には入っていない。しかし今後は、責任能力がない認知症の方の過失事故があったときに、被害者側が泣き寝入りの状態になることは避ける必要がある。誰しも自身や家族が認知症の当事者になることが考えられる現状で、最後まで地域で暮らしていく為には、周りの人が何かしら被害を被るリスクは下げておくことが重要である。その為の賠償保険を検討する際には、神戸市のような一部負担を市民の求めるなど、どこまで市が負担をするのか、市民の理解が得られるのか、あらゆる方面から考える必要がある。